●日本酒の歴史
日本酒の概要
日本酒は、清酒とも呼ばれ、米と米こうじと水を混ぜ、発酵させた後、ろ過した液体。 通常、アルコール度数、13〜15度程度。そのまま、飲んだり、調味料として使ったりします。日本酒の起こり
弥生時代に、米を作るようになり、この米を発酵させて作ったものが、酒の起源のようです。 この当時の、酒作りは、女性の仕事だったようです。時代経過
弥生時代:もち米をねって、一晩おき、発酵させたもので、
甘酒に似た食べ物のようで、まだ、液体ではなかったようです。
奈良時代:主には朝廷で作られていたようです。朝鮮から日本に
渡ってきた人たちによって、醸造法が伝わり、にごり酒のようなものが作られ、にごりの少ない酒を、
清酒と呼び始めたようです。主には、神前に用いる儀式などの時に、飲んでいたようです。
(万葉集には大伴旅人の有名な句が残っています)
平安時代:貴族の間で、飲まれていた酒が、一般の人たちも
飲むようになったようです。
鎌倉時代:酒による害を恐れて、幕府による
禁酒令が出されたことがあったようです。
室町時代:中期ごろ、酒を飲む機会が増えていったようです。
末頃には、にごりの少ない、今の清酒に近いものになっていったようです。
江戸時代:安土桃山時代の終わりごろ、奈良の諸白(もろはく)と
いう酒は、にごりがほとんどない清酒として、最も上質なものとされていたようです。
片白(かたしろ)という酒は、少しにごりが残った清酒。
明治・大正時代:明治に、愛知県にて、清酒の作り方の改良が
行われ、腐りにくい酒が造られるようになったようです。
昭和時代:第2次大戦中に、米不足などの影響を受け、
工業的に作ったアルコール(原料用アルコール)をまぜたのが始まりで、現在も、
ほとんどの日本酒に、醸造アルコールという呼び名で、原料用アルコールが使われているようです。