●緑茶(りょくちゃ)

概要

最も一般的な煎茶は、若葉を摘み取り蒸してから水分を取り除くため「もむ」という作業を数回繰り返して針状の形に整形していきます。 茶葉の加工工程は、大きく分けて「あら茶」と、「仕上げ」の2つがあるようです。また、 煎茶の場合、お茶の成分をお湯や水にしみだす必要があるので、お湯を入れて、1、2分待つのがいいようです。   緑茶の歴史

種類

煎茶(せんちゃ): 最も一般的なお茶で、加工した茶の葉をお湯に浸して、その成分をしみだして飲み物にするもの。 一番茶は、新しい新芽を使うようで、上級、中級など種類が多い。

深蒸し煎茶(ふかむしせんちゃ): 普通の煎茶よりも蒸し時間を長くしたもので、甘みが増し、まろやかな味が特徴。値段は少し高め。

玉縁茶(たまりょくちゃ): 葉をもむ工程で形を整える作業を除いたお茶で、その形が玉のように丸みを帯びているので「玉緑茶」というようです。 釜炒り製と、蒸し製があるようです。

玉露(ぎょくろ): 最も上級のお茶で、数が少なく値段も高い。煎茶と作り方は同じで、元の茶の葉の栽培方法が違っていて茶木に覆いをかぶせたり、 自然に近い方法で栽培したもの。

抹茶(まっちゃ): 良い葉の茶を選び、十分に乾燥させて作るお茶。「もむ」という作業がないようです。 完成した碾茶(てんちゃ)を石臼でひいて抹茶にし、茶の湯で使われます。

番茶(ばんちゃ): お茶の葉を摘み取る時期により、一番茶、二番茶、三番茶、四番茶などがあり、 二番茶より遅く摘み取った夏の時期や一二番茶の間の葉を使ったお茶。葉がかたく少し品質の劣る茶葉なので値段が安い。 番外茶。

ほうじ茶: 番茶を焙煎(ばいせん)したもの。香ばしい香りがするお茶。

参考文献:日本茶のすべてがわかる本


主な産地

静岡。   鹿児島。   三重。   熊本。   宮崎。   福岡。   京都。  

お茶用語集

急須(きゅうす)= 煎茶を飲むために使う道具。茶の葉を入れお湯を入れお湯の中へ茶の成分を出すための陶器など。

茶こし= 茶葉だけを別にして茶の成分をお湯にしみだすための網のようなもの。急須用と、手で持ち単独で使う取っ手の付いているものがある。

茶葉(ちゃば)= 茶の葉を加工してお茶として飲むためのもの。

茶筒(ちゃづつ)= 茶葉をしまっておく入れ物。日常、茶葉をすぐ出せるように開け閉めが簡単にできる構造をしている。金属製の缶のものが多い。

茶がら= お茶の葉の成分をお湯で出した後のかす。

湯呑み(ゆのみ)= お茶やお湯を飲むときに使ううつわ。陶器の物が多い。

陶器(とうき)= 土などを練って固め形を整え表面に光沢を出すためにうわぐすりを塗った焼き物。陶磁器。やきもの。

茶器=(ちゃき)、 抹茶を使ってお茶をたてる茶の湯で使う道具。


各地の名産品
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アミタは取っ手付きの茶こしで、お茶を入れて飲んでいます。このほうが同じ茶葉を数回に分けて入れることができ、飲んだ後の茶がらの処理が簡単なのでこうしています。